STUDIO TSUYOSHI HAYASHI

Colored space as statistics of the glasses frame consumption.

 

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福井県鯖江市は地場産業として高品質の眼鏡を生産していることで知られています。アセテートセルロースという眼鏡のフレームに使用されるべく素材開発されたプラスティック素材があり、鯖江の美しく削り出された眼鏡フレームにはこのプラスティック板が使われているのです。細い棒状のプラスティック片が端材として眼鏡フレームの生産過程で生まれます。そしてこれらの端材はその素材独特の価値を残しつつも、一般的には燃えるゴミとして廃棄されます。熱を与えるとどのようなかたちにも簡単に変化させられる熱可塑性がこの素材には宿り、また、眼鏡フレームのために作り上げられた数々の美しい色は透過性を持ちあわせ、光を当てるとくっきりとした素材の色を放つ特性があります。より良い色を、より良いかたちをと、上質な眼鏡フレームを追い求める人の性分は廃棄される端材にも色濃く残っているのです。どのような眼鏡が人に求められているのか。Left Over Lightは人の消費のありさまをあかりに変えて室内空間へと照らし出します。

 

 

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