STUDIO TSUYOSHI HAYASHI

Designed to salvage Japanese roof tiles which are to be discarded.

日本の高い品質基準の結果、ほんのわずかなキズやゆがみから不良とされてしまった瓦。廃棄されるにはあまりにももったいないそれらの瓦にどうすれば新たな命を与えることができるのだろう。その想いのもと、Kawara Benchは生まれました。生産される瓦の5%、たとえば愛知県高浜市では1年に65,000枚もの瓦が不良として生まれ、それらの瓦は粉々に壊されたのち、埋め立てや道路工事などに利用されています。しかしながら、これら廃棄される瓦にはまだ瓦ならではの価値が残っているのです。それは色であり、質感であり、耐久性、そして人に座りたいと感じさせる緩やかに曲線を描いた瓦の形そのものです。不良とされる箇所だけを裁ち落とし、木製の枠にはめ込む。ただそれだけで"いらないゴミ"は"役に立つなにか"に変わります。